中にシンを入れ、二尺五寸(七十六センチ)のまきを継ぎ足して九尺の長さにします。
昔は「頭屋」、まつりの宿みたいなもんですが、男の子が産まれた家が、この頭屋をすることになってました。しかし、男の子が産まれても貧しい家は、村の庄屋に頼んで頭屋からはずしてもらうことが多かったそうです。まつりの経費が多くかかるためでしょう。
現在では大字ごとにまつりをし、それも「戸口」に変わりました。戸口は二軒ありまして、みんなが集まったときにくじを引き、「一」「二」を決めて、「一」のくじを引いた家が中心になってまつりの指揮をとるのです。
まつりの獅子舞は、まず頭屋を回ってから字の役員の家に行きます。米とお金をもらい、そのお金などは、まつりの経費にあてたりします。また、新築した家は縁起をかついで必ず奉納することになっています。
話・長谷川音松さん(明治三十四年生まれ)
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