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赤い目の牛に乗った不動明王(赤目)



 今から約千二百年も昔のことじゃ。厳しい修行をする修験道を始めたといわれている役小角が、赤目の滝の山に入って修行していたらな、牛に乗った不動明王がやって来た。顔は色黒く、大きな恐ろしい目をして口に二本の鋭いきば、右手に降魔の剣をかざしとった。乗っている牛といったら炎のように赤い目をしていたそうや。不動明王はしばらく役小角の修行をじっと見ていたんやけどな、そのうち姿を消してしまったそうな。役小角は、この地を不動明王が住む霊地に違いないと感づき、黄竜山(のちの延寿院)という立派なお寺を建てたんやと。
 赤目の地名は、赤い目の牛が不動明王を乗せてやって来たところから名づけられてな、滝も赤目滝と呼ばれているんやと。役小角が修行をしていた妙法山は、滝の入り口近くに鋭くそびえ立っている山でな、山頂には文字を刻んだ大岩がいくつかあって、中にお経がおさめられているといわれているんやわ。
話・赤目滝のお年寄り


PlanetWork五番町 BLOGより

延寿院へ行こう。名張の昔話にも登場する古い寺である-20100503

延寿院に続く急坂。対泉閣の前を通って行く-20100503

延寿院。日本の天台宗は最澄が開祖-20100503

延寿院-20100503

延寿院の文化財の案内。最後に「枝垂れ桜(しだれざくら)」とある-20100503

延寿院の枝垂れ桜(しだれざくら)-20100503

延寿院-20100503

延寿院-20100503

延寿院-20100503

延寿院。新潟の松本酒造場が奉納した額か。鶏は珍しいように思う-20100503

延寿院。なにやら説法か-20100503

延寿院-20100503

延寿院-20100503

延寿院-20100503
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